2022.06.17

金田喜稔&木村和司が森保ジャパンを徹底検証「GKを含めてDFラインの再考は必要かもしれない」

  • 小室功●取材・構成 text by Komuro Isao

――指揮官である森保一監督にはどんな采配を期待していますか。

金田「ポイチ(森保監督のニックネーム)の選手選考や起用法を見ていると、まず守備の強度に重きを置いているのがわかるな。代表チームに呼ばれたり、呼ばれなかったり、ギリギリの選手たち、たとえばそれは堂安(律)や久保(建英)、鎌田らになるけれど、彼らへの評価としてあるのは『守備の部分で足りない』ということだと思う」

木村「ポイチはボランチの選手だったから、もともと守備に対する意識が強い。そういう発想が選手選考や選手起用にも影響するんだろうな」

金田「新型コロナウイルスの影響もあって、大会に登録する選手の数が増えるんじゃないかといった話も聞かれるけれど、そうなった時に必要なのはやっぱり攻撃に変化をつけられる選手でしょ?」

木村「勝つためには、どうやって点をとるか。(重要なのは)そこだからな」

金田「たとえば、2010年の南アフリカ大会はオカちゃん(当時の岡田武史監督)が守備を徹底して勝ち上がった。両サイドハーフの大久保(嘉人)や松井(大輔)も献身的に守備に走って、トップの(本田)圭佑にボールが入ったら前に出ていくといったやり方で、少ないチャンスをものにした。

 でも、今回の代表チームは南アフリカ大会より個の力が上がっているし、海外での経験値も高い。伊東(純也)にしろ、三笘(薫)にしろ、個人で打開できる選手がいる。チームとして守備がベースになるだろうけど、前にタレントもそろってきたからな。スタメンはもちろん、交代で出ていく選手のパフォーマンスがすごく重要になってくると思う」

レジェンドふたりも注目している伊藤洋輝。photo by Sueishi Naoyoshiレジェンドふたりも注目している伊藤洋輝。photo by Sueishi Naoyoshi この記事に関連する写真を見る ――カタール大会に向けて、現在のレギュラー陣からポジションを奪うような選手は出てくるでしょうか。

木村「センターバックの板倉(滉)とか、右サイドバックの山根(視来)とか、左サイドバックの中山(雄太)とか、チャンスはあるんじゃない?」

金田「左サイドバックは中山が一番手かもしれないな。本大会までの準備の試合のなかで、どれだけ存在感を示せるか。そこにかかっている。ドイツで活躍している伊藤(洋輝)も気になるひとりだな」