2002年生まれの選手にとっての日韓W杯。「運命的」「サッカーをするために生まれてきた」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFP/AFLO

 プロ入り3シーズン目の今季は、J1とルヴァンカップで少しずつ試合出場が増えているので、出場機会を与えてくれる(伊藤彰)監督には感謝しています。ただ、ゴールやアシストという数字の面でなかなか結果を出せていないので、自分ができるっていうところをもっともっとアピールしたいです。

 自分が日本でワールドカップがあった年に生まれたことについて、あまり考えたことはないですけど、(同学年の多くが2001年生まれのなかで)自分は早生まれなので、そこは運命的なのかな、とは思います(笑)。

畑大雅(湘南ベルマーレ/DF)
2002年1月20日生まれ。東京都出身。今季J1リーグ10試合出場0ゴール。ルヴァンカップ2試合出場0ゴール。

 小学生の頃は、サッカーの試合を見るのがそんなに好きではなかったので、ワールドカップも「あ、やっているな」っていう程度でした。なので、自分の生まれた年に日本でワールドカップがあったことを知ったのも、小学校高学年くらいになってからです。

 その頃に携帯電話で映像が見られるようになって、いろんなものを見るようになったなかで見つけた、っていう感じです。

 リアルタイムで見たワールドカップは、たぶんロシア(2018年大会)が初めてだったと思います。自分は高校生だったので、試合を見たあとは高校のチームメイトと話していましたね。

 ただ、(2018年大会を見た)次の年にU-17ワールドカップに出場して、意識はすごく変わりました。(年代別ではない)本当のワールドカップに出たいっていう気持ちが強くなりましたし、U-20ワールドカップが(コロナの影響で中止となって)消えて、もう次は本当のワールドカップしかないので。

 絶対にそこでプレーしたいと思いますし、プレーしている姿を家族とかにも見せたいなと思うので、そこはひとつの目標です。

 日々、一歩一歩近づいている感じはありますけど、それでも酒井宏樹選手や山根視来選手など、A代表のサイドバックと自分とでは大きな差があると思いますし、実際にJリーグで対戦する機会も多いですが、改めて差を感じさせられます。そういう選手たちに勝てるような活躍をしないとワールドカップには出られないので、対戦する時には意識しますね。

 2002年に生まれたことについて、特に自分で意識することはなかったですけど、今までにもそう(記事に)書かれたり、言われたりすることが多かったので......、僕がワールドカップに出たら、運命的だった、みたいなことになるんじゃないですか(笑)。

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