伊東純也「点を獲るキャラじゃなかったんですけど」。ゴールを量産している秘訣を聞いた (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • 渡辺航滋●撮影 photo by Watanabe Koji

---- ゴールの引き出しはどんどん増えているのでは?

「そうですね。こんなに点を獲ることのできるキャラじゃなかったんですけど(笑)。やっぱり右サイドの右利きウインガーだと、どうしてもアシストが多くなって、点を獲るのは難しいから」

---- 最終予選のスタートで日本が1勝2敗とつまずいた時、伊東選手は何を思っていましたか?

「チームが2敗目を喫した最終予選3試合目は、自分が(累積警告による出場停止処分で)出られなかった。だから次は『俺がやってやろう』という気持ちでした。もうあとがなかったので、やるしかなかった。みんなも1試合1試合に集中していたと思います」

---- 2022年2月のサウジアラビア戦(2−0で日本の勝利。伊東は1ゴール1アシスト)では、伊東選手がカウンターからクロスを入れて南野選手の先制ゴールをアシストしました。その直後、伊東選手がピッチに倒れながらガッツポーズを作ったシーンがありました。

「あの1点はデカかったですね。『決めてくれ!』って思いながらクロスを入れたので、めっちゃうれしかったです(笑)」

---- 予選では攻撃陣を牽引するひとりとして輝いた伊東選手ですが、一方で守備陣を束ねる吉田麻也選手(サウサンプトン)のキャプテンシーはいかがでしたか?

「麻也くんはやっぱり頼もしい。セットプレーとかワンチャンスで獲られたケースもありましたが、全試合を通して守備はよかったと思います。若手もみんな頼もしかったです」

---- インタビュー前編では、ゲンクの右サイドバック3選手との連係について話を聞きました。W杯予選では主に酒井宏樹選手(浦和レッズ)と右サイドでコンビを組みましたが、その感想を聞かせてください。

「自分がプレーしやすいように、酒井選手にはやらせてもらっています。彼は対人の守備が本当に強いので(守備を)任せることができる。ここぞという時には攻めに上がってきますけれど、それ以外は自分にスペースを与えてくれるので、やりやすいです」

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