藤田譲瑠チマは東京五輪代表の練習参加で衝撃。「海外でやっている選手はこんなに要求するの?」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

「正直、あの試合に出たことでの経験と言えるものはそんなにないんですけど、あの試合でもロッカールームでの選手たちの話し合いだったり、モチベーションの上げ方だったり、日本のためにというか、日本を代表する選手として戦う姿を見られたことは、自分にとって大きかったのかなと思います。

 自分としては(もうひとつの強化試合として行なわれた)スペイン戦にすごく出たかったんですけど、ベンチにも入れなかったのでとても残念でした(苦笑)」

---- 藤田選手は2019年U−17ワールドカップに出場し、貴重な国際経験を積んでいるわけですが、どんな印象が残っていますか。

「グループステージはすごくいい形で、無失点で1位突破(2勝1分け)できたので、自分のなかでも優勝する気持ちで臨んでいたのですが、決勝トーナメントに入って1回戦でメキシコにやられてしまったのは本当にもったいなかったです。

 そこでの相手チームとの熱量の差はすごく感じましたし、ちょっと(グループステージの結果に)過信していたところがあったのかなと、その場でも思いましたし......。とても残念でした」

---- 昨年開催予定だったU−20ワールドカップが中止になってしまい、リベンジする機会も失われました。

「自分のなかでも、楽しみにしていた大会でした。もちろん、選ばれるかどうかわからなかったですけど、U−17の時もすごく楽しかったし、そこで得た海外選手との戦い方というものをアップデートする場だとも思っていたので、すごく残念でした」

---- U−17ワールドカップに出場していた選手が、すでにヨーロッパのトップリーグでプレーしています。同世代の活躍を見ていて、どう感じますか。たとえば、スペインのペドリ(バルセロナ)とか、実際に日本が対戦した相手ではアメリカで10番をつけていたジョバンニ・レイナ(ドルトムント)とか。

「ペドリってU−17に出ていたんですか?」

---- 出ていました。グループリーグでは日本と同じ会場でも試合をしていました。

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