菅原由勢は酒井宏樹のポジションを奪えるか。森保Jの右サイドバック一番手になるため「自分の色を出す」

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

森保監督の評価はいかに?

 代表では昨夏以来、森保監督のもとでプレーすることになる。いったいどこを評価されたと、自分では見ているのだろうか。

「うーん、自分じゃあんまわかんないですね。でも、東京五輪の時よりも、すべてにおいてレベルアップしているというのは間違いないと、自分でもその実感を得ているし、そこに対する自信はあります。まだまだいけるという感覚もある。

 具体的には、守備面の改善もそうだし、ポジショニングもそうだし、1対1もそう。特に守備面は、今年は特に意識してやってきたというか、1対1のポジショニングはいろいろ考えてやってきました。映像で見ればパッとわかるくらいだとは思うんですけど、自分で振り返りながらも頭の中がかなりクリアになってるというか。

 でも、守備の面ではまだまだ穴というか、隙を見せている部分はある。なので改善は必要ですけど、あの頃(東京五輪の頃)に比べたら格段によくなっている。攻撃もチームでウイングをやらせてもらったりしたので、ある程度アイデアも新しい幅も増えている。そういうところも評価してくれたのかなと思います」

 森保一監督は欧州視察でズヴォレ戦(4月11日)に訪れており、実際にその目で見たことが招集につながったと話している。

 今回の遠征では、森保ジャパンの右サイドバックの一番手である酒井宏樹が手術からの復帰途上のため、代表メンバーに招集されていない。

「ブラジルW杯の時も内田篤人さんが本番前に大きなケガをしちゃったり、ロシアW杯の前は監督が交代したり、正直イレギュラーがたくさん起こるとは思う。もちろん自分にも起こるかもしれないし、もしかしたらほかの選手がケガをするかもしれない。

 誰にも先は読めることではないので、それを準備するわけじゃないけど、逆に言えば誰にでもチャンスはあると思う。今回は代表に入れていることを考えたら、そこで自分の力を見せつけて、どこまでプレーできるのかを強豪相手にやるだけ。ほんとに予測不可能な部分はあると思いますけど、そこはすべて準備に尽きると思うので、いろいろ考えながらやれたらなと思います。

 最終的には監督が決めることですし、もしかしたらケガ人の兼ね合いで変更せざるを得ない可能性だってあるし。結局、柔軟に戦えてなおかつサッカーが変わらなければ(選ばれるうえで)強いと思うので、そこの一部に割って入っていけるように自分もやらなきゃいけないなと思います」

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