W杯アジア最終予選で福田正博が注目する選手、吉田麻也の代役は?「世代交代は不測の事態から生じるもの」

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

【吉田麻也の代役は誰に?】

 1月27日からのW杯アジア最終予選には、年明け最初のセリエAの試合で右太ももを痛めた日本代表キャプテンの吉田麻也(サンプドリア)を欠くことが濃厚になった。

 最大の焦点は大黒柱の代役を誰が務めるのか。最右翼はドイツのブンデスリーガ2部でプレーする板倉滉だろう。今季加入したシャルケでは、センターバック(CB)として安定したプレーを見せている。

 そのCBでは国内組の代表合宿に谷口彰悟(川崎フロンターレ)、中谷進之介(名古屋グランパス)、西尾の3選手が参加している。どの選手にもW杯最終予選のメンバー入りはもちろん、スタメン起用もあるかもしれない。

 もし出場機会を得たなら、長きにわたって日本代表を支えてきた33歳の吉田の経験値に劣るのは当然のことと割りきって、このチャンスを臆せずにつかみとってもらいたい。得てして世代交代はこういう不測の事態から生じたりするだけに、誰がメンバー入りして頭角を現すのかに注目している。

 W杯アジア最終予選の2試合は埼玉スタジアム2002で開催される。今後のオミクロン株の感染拡大次第な面は残るものの、現時点では入場制限つきで観客を入れての開催が予定されている。声を出しての声援はできないが、絶対的なホームアドバンテージである大きな力に後押しされる日本代表が、W杯出場権獲得に向けて大きな一歩を踏み出してくれると信じている。

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