森保一日本代表監督をどう評価すべきか。続投の可否に識者の意見も割れた (3ページ目)

  • photo by Sano Miki

 11月のオマーン戦も、勝つには勝ったが、前半は相手のシステムに対し、日本の選手の配置がハマらなかった。もともと2プランが用意され、後半に"プランB"で修正が図られたということのようだが、たとえば相手がブラジルなら、日本が修正する間もなく、前半で勝負が決した可能性は高い。

 試合中の選手交代や東京五輪での采配なども含めて考えると、森保監督が"一発勝負のワンチャン狙い"に向いた戦略家とは思えない。本気でワールドカップのベスト8を狙っているのなら、新監督探しが必要だろう。

イエス。ただし、予選の全日程が終わった段階で客観的な分析と強化を
中山淳

 W杯アジア最終予選は残り4試合(来年1月27日、2月1日、3月24日、3月29日)。仮に解任の決断をするなら、日程的にも11月の連戦を終えてからが現実的だと見られていた。だが、森保一監督の進退が取りざたされていたオーストラリア戦に勝利し、11月の2試合も連勝。この結果を受けて、文字どおり、森保政権は何とか生き延びることとなった。

 そのことを考慮したうえで、今後のスケジュールを考えれば、予選中の監督交代はないはず。内容は別として、結果が出ている最中に大ナタを振るうのはマイナス面が多すぎるし、その点からしても続投は妥当と言える。反対はできない。

 ただし、予選の全日程が終わったところで、これまでの森保監督の仕事ぶりを客観的視点で分析し、評価する必要はある。そのうえで、もしグループ3位となった場合は、6月のプレーオフに向けて続投か否かを判断する。たとえ2位以上で本大会出場を決めていたとしても、本大会で指揮を執るだけの力があるかどうかを、しっかり見定めなければならない。

 2019年アジアカップ終了後、当時の関塚隆技術委員長は、大会の分析と総括を公にしなかった。実際にどこまで分析したのかさえもわからない。その結果、その後の森保ジャパンの劣化を止めることができず、今回の最終予選の大苦戦につながった。それこそが、内部チェックが機能していない証であり、田嶋幸三サッカー協会会長のいう「オールジャパン」の弊害と言える。

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