伊東純也のスピードは「数を無効化」する威力。森保ジャパンは右サイドが生命線 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

 もちろん、ここまで5試合で4得点しか奪えていないチームの攻撃に問題があることは確かだろう。セットプレーの精度といったテーマも浮き彫りとなっている。

 ただし、組織がうまく機能せず、連係に課題はあったとしても、スピードだけは外れがない。個の特性に頼らざるを得ない現状は嘆かわしいものの、だからこそ今の森保ジャパンにおいて、伊東の存在がよりクローズアップされることとなる。

 最終予選の流れを考えれば、次のオマーン戦こそが最大の山場となる。負けた時点で、敗退も覚悟しなければならならないかもしれない。

 前回対戦では0−1と敗戦し、伊東自身も63分と早い時間帯にピッチをあとにしている。

「前回もけっこうサイドからチャンスは作れていたけど、ゴールにはつながらなかった。今回はしっかりとゴールに結びつけたい」

 淡々としているが、感情がないわけではない。"金髪の韋駄天"は敵地でのリベンジに向け、静かに闘志を燃やしている。

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