森保ジャパンの重要キーマンは誰か。前線、ボランチの組合せ...緊迫のアジア最終予選2連戦のポイント

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Sano Miki

カタールW杯アジア最終予選特集

福田正博 フットボール原論

■カタールW杯アジア最終予選は早くも緊張の2連戦となった。W杯出場枠を争うグループ最大のライバルとなるサウジラビアとオーストラリアに対し、日本は結果を出さなければならない。この2試合のキーマンは誰になるのか。福田正博氏に期待の選手たちを挙げてもらった。

追加招集された古橋亨梧。セルティックでの好プレーを代表に生かせるか追加招集された古橋亨梧。セルティックでの好プレーを代表に生かせるかこの記事に関連する写真を見る W杯アジア最終予選10月シリーズは、7日(日本時間8日)にアウェーでサウジアラビア戦、12日にホームでオーストラリア戦が行なわれる。日本代表にとって厳しい試合になるのは間違いない。

 日本が9月にオマーンに敗戦し、中国に勝利して1勝1敗だったのに対し、サウジアラビアとオーストラリアは2試合を終えてともに2連勝。この差を取り戻すには、出場権争いの一番のライバルとなるこの2カ国との直接対決で2連勝するのが理想的な結果だ。

 しかし、ここが前半戦の大きな山場ではあるものの、まだクライマックスというわけではない。環境面やコンディション面などで、日本代表にとって難しい状況にあるアウェーでのサウジアラビア戦は、負けないことが最低限の結果。リスクを冒して勝ち点を失うよりも、無難だろうと何だろうと、最低勝ち点1は手にしてもらいたい。

 現役時代にサウジアラビアで試合をした経験があるが、やりにくかった記憶が強く残っている。独特の雰囲気があって何が起きても不思議はない感じがしたものだ。

 今回のサウジアラビア戦は現地時間で夜8時キックオフ。暑さはそれほどでもないと思う。だが、サウジアラビア代表は甘く見ることができない。カウンターを繰り出すことも、のらりくらりプレーすることもでき、前線には力のあるタレントがいる。最後まで気を緩めずに戦ってほしい。

 続くオーストラリア戦はホームでやるだけに、しっかり勝ち点3を奪いきりたい。直接対決に勝てば、勝ち点はこちらがプラス3、相手がマイナス3。勝てば勝ち点差を詰められるが、負ければ監督の進退問題が再燃する可能性もある。

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