森保ジャパンの顔ぶれに数々の疑問。最重要の2戦に代わり映えしないメンバーで良かったのか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

カタールW杯アジア最終予選特集

 カタールW杯アジア最終予選の3戦目と4戦目、サウジアラビア戦(10月7日)とオーストラリア戦(10月12日)を戦うメンバー25人が発表された。

GK
川島永嗣(ストラスブール)、権田修一(清水エスパルス)、谷晃生(湘南ベルマーレ)

DF
長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア)、酒井宏樹(浦和レッズ)、室屋成(ハノーファー)、植田直通(ニーム)、板倉滉(シャルケ)、中山雄太(ズウォレ)、冨安健洋(アーセナル)、橋岡大樹(シント・トロイデン)

MF
原口元気(ウニオン・ベルリン)、柴崎岳(レガネス)、遠藤航(シュツットガルト)、伊東純也(ゲンク)、浅野拓磨(ボーフム)、南野拓実(リバプール)、守田英正(サンタクララ)、鎌田大地(フランクフルト)、三好康児(ロイヤル・アントワープ)、堂安律(PSV)、田中碧(デュッセルドルフ)

FW
大迫勇也(ヴィッセル神戸)、オナイウ阿道(トゥールーズ)

 日本は現在1勝1敗の勝ち点3で、オーストラリア、サウジアラビア、オマーンに次いで4位だ。サウジアラビア戦、オーストラリア戦は絶対に負けられない2試合になる。しかし、この発表されたメンバーを見て、過去2戦の戦いぶりを払拭するイメージを描けるかと言えばノーとなる。25人の顔ぶれを眺めて、正直、期待感は湧いてこない。その理由はなぜか。 

オマーン戦、中国戦に続き、1トップでの先発起用が予想される大迫勇也オマーン戦、中国戦に続き、1トップでの先発起用が予想される大迫勇也この記事に関連する写真を見る 前回のメンバーから外れたのは、山根視来(川崎フロンターレ)、昌子源(ガンバ大阪)、佐々木翔(サンフレッチェ広島)、久保建英(マジョルカ)、古橋亨梧(セルティック)の5人。新たに加わったのは板倉、橋岡、三好、田中、浅野の5人になる。

 久保と古橋は、故障していなければ選出されていたと考えられるので、純粋な意味での落選は、Jリーガーの3人(山根、昌子、佐々木)になる。一方、選出されたJリーガーは酒井宏樹、長友佑都、大迫勇也の3人。つい先日まで欧州組だったベテラン選手たちだ。Jリーグで実績を積んできたフィールドプレーヤーはひとりも呼ばれていない。

1 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る