日本代表の招集メンバーはマイナーチェンジ。選ばれないのが不思議なオススメの選手4人 (2ページ目)

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 動きは若干荒々しいが、相手DFに背を向けながら、ボールを保持するポストプレーは得意だ。キープして時間を作ることができる。日本人離れした強靱な身体が、それを可能にしている。加えて、サイドアタッカーとしての適性もある。これは大迫、鎌田、南野らにはない魅力だ。多機能的なので、代表チームには本来、欠かせないタイプの選手になる。

 ゴールを決めるや、クリスティアーノ・ロナウドと同じパフォーマンスをする。従来の日本のセンタープレーヤーにはない、ノリのいい突き抜けた感覚を備えている。この原稿を書いているいま、ノッティンガム・フォレストへの移籍話も浮上しているという。見逃せない選手であることに変わりはない。

瀬古歩夢(セレッソ大阪)
小宮良之(スポーツライター)

 代表のCBは、吉田麻也、冨安健洋の2人で不動だろう。日本サッカー史上最高のCBコンビと言えるかもしれない。世界的に見ても堅牢さを誇るCBだ。しかし、そのバックアップは定まっていない。

 瀬古歩夢(セレッソ大阪)は、有力な候補と言えるだろう。右利きだが、左のセンターバックを得意とする。相手のプレスで左に追い込まれた時、それを裏返すように逆サイドの奥に送るロングキックはスペクタクルだ。

 パワーを感じさせる守備者で、外国人FWと対峙しても一歩も引かない。身長(183cm)はそこまで高くないが、跳躍に優れ、落下点を見極める目も持っているだけに、競り勝てる。持ち場を守れるという点で、信頼に足る選手だ。

"守りありき"だったミゲル・アンヘル・ロティーナ監督のもとで、最も成長した選手のひとりと言えるだろう。守りのロジックが浸透する中、実戦で鍛錬することができた。マテイ・ヨニッチ(現・上海申花)という相棒を得たこともあって、正しい守備の感覚によって、本来の力を引き出されていった。

 しかし今シーズン、レヴィー・クルピ前監督の就任によって守備戦術が薄まったこともあって、その成長は停滞した。守備の基準があいまいになってしまった。バックラインの相棒が変わったり、3バックになったり、という環境の変化もあった。

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