中国のプランに助けられた日本。前半と後半の数字に見る違い、守備でオマーン戦から変えたこと (4ページ目)

  • 中山 淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by JFA

 仮に相手のカウンターを受けても、最終ラインを3枚にした状態で食い止められるような工夫が見られた。

 とはいえ、実際に中国がカウンター攻撃を発動したシーンはなかったため、それが効果を示すまでには至らなかったのも事実。そういう意味でも、今回の中国戦は、相手のゲームプランがあまりにも特殊だったため、オマーン戦で露呈した攻守の問題点の改善を、確認するための参考にはならなかった。

 仮に、0-0の状態で中国の戦術変更が行なわれた時、果たして日本は安定した守備を保ちながら攻撃を活性化させ、ゴールを奪うことができたのか。

 それらの課題は、10月に予定されているアウェーでのサウジアラビア戦と、ホームでのオーストラリア戦で、改めてチェックする必要がある。

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