パリ五輪のU-23日本代表メンバーを予想。「史上最強」は塗り替えられる!? (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 また、今季J2からJ1へと戦いの舞台を移し、さらなる成長を遂げようとしているのが、藤田譲瑠チマ(徳島ヴォルティス)だ。

 昨季、すでに東京ヴェルディの主力としてプレーしていたが、今季晴れてJ1デビュー。シーズン序盤に比べ、現在は出番を減らしてはいるが、インテンシティの高いプレーは将来性の高さを感じさせる。積極的に声を出し、周りを動かす能力に長けているのも買いだ。

 田中、藤田とも2019年U-17ワールドカップに出場しており、国際舞台も経験済みである。

 その他にも中盤では、同じく2019年U-17組の成岡輝瑠(SC相模原)や、首位を争うチームでアンカーを任される川崎颯太(京都サンガ)、パスセンスに優れたレフティーの山本理仁(東京V)や武田英寿(FC琉球)など、J2で腕を磨く選手も控えており、とりわけボランチタイプはこの先競争が激しくなりそうだ。

この記事に関連する写真を見る DFラインに目を移すと、成瀬竣平(名古屋グランパス)が昨季以来圧倒的な実績を残している。

 この小柄な右サイドバックは決してスピード一辺倒ではなく、組み立てに参加しながら攻撃に絡んでいくセンスのよさが魅力だ。

 右が成瀬なら、左サイドバックは中野伸哉(鳥栖)である。

 2019年U-17ワールドカップを経験し、昨季16歳にしてJ1デビュー。今年3月には東京五輪を目指すU-24代表にも大抜擢されたレフティーは、精度の高いクロスを備えている。

 そして、今季に入って急速に評価を高めているのは、センターバックの西尾隆矢(セレッソ大阪)だ。

 対人の強さを生かし、昨季の主力センターバックが抜けたC大阪でポジションをしっかりと埋める活躍を見せている。

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