吉田麻也が語った「いい戦いができた」2つのポイント。U-24日本代表が完璧な形で決勝Tへ (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by JMPA

「相手(の動き)が落ちたのもあるが、今日は理想のゲーム展開だった」

 そう話す遠藤は、「(2点差以上の勝利が必要な)相手は(0-2から)4点を取らないといけなかったので、今までとは違う状況だったが」と前置きして続ける。

「もちろん3点目を狙ってはいたが、そんなに全部が全部うまくいかない。ただ、チャンスを作り続けているからこそ、3点目が生まれた。我慢しながら何回チャンスを作っていけるか、だと思う。前回(メキシコ戦)、前々回(南アフリカ戦)のゲーム運びは課題だったが、今日に関していえば、2-0のあとの戦い方はよかったと思う」

 冨安もまた、「3-0になった状況でも、何本か無駄に(ボールを)失うことがあったが、まだ3試合あるのでうまく省エネで休みながらやって、プラスして1点取れたのでよかった」と話し、終盤も冷静に試合を運んでいた様子をうかがわせる。

 余力を残しつつ試合を進め、終わってみれば、今大会初めてとなる"複数得点+無失点"でフランスに勝利。日本は完璧な形でグループリーグの戦いを締めくくった。

 グループリーグ3試合すべてでゴールを決めた久保は、現在の心境をこんな言葉で表現する。

「充実というより、負けたくないという気持ちがすごくあって。こんなにいいチームメイトに恵まれて、いい環境でやれて、悔いの残らない試合にしたいという気持ちが強い」

 悔いなく戦ったその先に、53年ぶりのメダルが待っている。

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