U-24日本代表は初戦の南アフリカに勝てるか。じつは高勝率のアフリカ勢との対戦 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 岸本勉●写真 photo by Kishimoto Tsutomu

◆南米の強豪と「同じ目線で戦っていた」。森保ジャパンが見せていた日本サッカーの進化

 一方で、日本がアフリカの洗礼を浴びた試合もある。

 2014年のブラジルワールドカップ、日本はコートジボワールと開幕戦を戦った。本田が先制ゴールを決めて幸先は良かった。ところが62分に満を持してエース、ディディエ・ドログバを投入されると、完全に後手に回る。単純なハイボールに戦慄が走るほどで、ずるずる下がって攻撃を浴びた。戦術的対応ができず、64、66分とクロスを放り込まれ、一敗地にまみれている。

「取られ方が悪く、(戦術的に)悪循環になった。メンタルの問題で、相手をリスペクトしすぎた。自分たちのスタイルを出せなかった」

 本田は敗因をそう語っていたが、"自分たちらしさ"に胡坐をかいた瞬間、アフリカンパワーに打ち砕かれたのだ。
 
 アフリカのチームは試合ごとに全く違う顔を見せる。

 東京五輪男子サッカー開幕戦で、日本は南アフリカと戦う。今や日本は欧州で経験を積んだ選手が多く、恐れる必要はない。その勝利で、史上初の金メダルへの口火を切れるだろか。

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