日本代表が演じた激しい撃ち合い。イタリアサッカーへのコンプレックスはなくなった (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO

◆内田篤人がネイマール相手に奮闘。日本代表はブラジルに真っ向勝負を挑んで散った

 しかし、2-3とされた後、日本も驚くべき粘りを見せた。遠藤保仁の右FKをニアで待っていた岡崎がヘディングで合わせ、追いついた。その後も、本田、長谷部がゴールに迫り、左クロスに岡崎が合わせたシュートはポストを叩き、跳ね返りを香川が狙ったが、バーに阻まれた。日本は逆転するチャンスを多く作ったが、それを決められなかった。

 そして終了間際、代償を払うことになる。スルーパスを通され、折り返しをセバスティアン・ジョビンコに叩き込まれた。

「細かいミスに対し、どう対応すべきか。強豪国はミスを見逃さない」

 イタリア人指揮官、ザッケローニは試合後にそう説明していた。

「日本はボールをキープし、早く動かし、多くのチャンスを作った。守備では(プレッシャーをかけて)スペースを消し、(イタリアにマリオ・バロテッリめがけて)ロングボールを蹴らせ、チャンスを作らせていない。非常に良いプレーをしたが、イタリアのほうが少ないチャンスで得点につなげていた。エキサイティングな試合だったが、結果はイタリアが勝つべくして勝ったということだろう」

 日本は痛快なゲームをやってのけた。しかし、2点差を逆転され、勝負を決め切れず、逆転されただけとも言える。浮き彫りになったのは、やはり世界王者イタリアの勝負強さだ。

 さらに時代は変わりつつある。今や冨安健洋(ボローニャ)、吉田麻也(サンプドリア)のような日本人センターバックがイタリア7で活躍している。セリエAに昔ほどの勢威はないが、20年前には考えられなかったことだ。
(つづく)

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