森保ジャパン長期連戦の見どころ。A代表は南野&鎌田、五輪代表はGK (3ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 五輪本番までの時間は、決して長くはない。それでも、冨安健洋(ボローニャ)や堂安律(ビーレフェルト)、久保建英(ヘタフェ)、中山雄太(ズヴォレ)、板倉滉(フローニンゲン)など、OA枠の3選手とすでにA代表で一緒にやっている選手は少なくないだけに、しっかりまとまっていくと期待している。

 U-24代表は今回、オーバーエイジの3選手のほかに、FW4名、MF10名、DF6名、GK4名の計24選手が選ばれている。ここから本大会の登録メンバーに入れるのは、過去の事例を踏まえればGK2名、フィールドプレーヤー13名。

◆サッカー東京五輪代表メンバーを識者が大予想。18人はこうなる!>>

 今回の活動が最終アピールの場になるとは言え、すべての選手が選考対象というわけではないだろう。この世代のチームづくりは何年もかけて行なわれてきて、チームの軸となる選手たちはすでに決まっているはずだからだ。

 本番での対戦相手との兼ね合いや、調子の良し悪し、この1年の成長曲線などによって、登録メンバーに加える選手を見定めるのだと思う。

 その点において注目しているのが、GKに誰が選ばれるかだ。1年前は身長187cmの大迫敬介(サンフレッチェ広島)が軸になっていた。しかし、延期によって新たな力が大きく育ち、誰が選ばれても不思議ではない状況にある。

 沖悠哉(鹿島アントラーズ)は、184cmと4選手のなかではもっとも低いものの、昨季は元韓国代表のクォン・スンテから守護神の座を奪い、今季も全試合に出場している。

 190cmの谷晃生(湘南ベルマーレ)はG大阪で東口順昭の壁が高く出場機会を得られなかったが、昨季から湘南でプレーしレギュラーを張る。

 鈴木彩艶(浦和レッズ)もメンバー入りの可能性は大いにある。2002年生まれの18歳で、予定どおりに東京五輪が行なわれていたらメンバー入りはほぼなかった選手。だが、この1年間でその大きな潜在能力を開花させつつあるところまできた。

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