日本代表の「最強のボランチコンビ」は? 識者たちがトップ3を選んだ (2ページ目)

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

浅田真樹氏(スポーツライター)

1位=遠藤航&守田英正
2位=遠藤航&柴崎岳
3位=遠藤航&田中碧

 大前提として、遠藤航はもはや日本代表に欠かせない存在となりつつあり、ボランチの一レギュラー候補ではないということだ。ボランチの組み合わせを考えるうえでは、誰を遠藤と組ませるか、が現実的な発想だろう。遠藤の負傷離脱や出場停止を想定しないのであれば、現状で遠藤抜きは考えにくい。

 まずは、守田英正。最新の日本代表戦でのボランチコンビをそのまま推すことに気恥ずかしさもあるが、あれだけのハイパフォーマンスを見せられれば、いの一番に名前を挙げざるを得ない。世界レベルの対戦相手ではなかったとはいえ、個で見ても、ふたりのコンビで見ても、出色の働きだった。

 守田は遠藤とともに、所属クラブでも出場機会を失うようなことがなく、むしろ戦力としての価値を高めている。年齢的にも選手としての成熟期にあり、来年のワールドカップ本番を見据えたとき、現状ではベストな組み合わせだろう。

 続いて、遠藤台頭まではボランチの軸だった柴崎岳。昨秋の日本代表戦でも遠藤とコンビを組んでおり、実績では守田を上回る。うまく縦関係を築けており、連係面の不安もない。それなりの計算が立つ組み合わせだ。

 ただし、今季はいくぶん状況が改善されたとはいえ、所属クラブで見せるプレー、それにともなう立場は、依然として安定したものではない。遠藤、守田に比べ、来年への上積みが望みにくい点は否めない。

 そして最後に、伸び盛りの東京五輪世代から、田中碧を挙げておきたい。J1での質の高いパフォーマンスはもちろんだが、先のU-24代表でのアルゼンチン戦をはじめ、過去には国際試合に強いところも見せており、早くA代表でも試してみたい素材だ。

 遠藤に万一のことがあった時にも、守田とは川崎でのプレー経験が豊富であることもプラス材料となる。

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