スペインの名指導者が田中碧を絶賛。「3人に囲まれてもパスを出せる」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 代表撮影:日本雑誌協会

 その理由は、板倉が前めのポジションで田中がアンカーに近い形が定着し、距離感が悪くなったからだろう。板倉は得点を取ることができたし、田中もビルドアップでセンスを見せたが、2人ともボールを奪う機会が減って、ポゼッションもダウンし、内容的には前半より悪くなった。

 3点目が入って、試合はほぼ決した。しかし、日本はプレッシングでFWだけが突出し、いくらか秩序を失っていたのは反省の余地があるだろう。多くの選手を入れ替えたというエクスキューズはあるだろうし、勝利したことは何よりである。ただ、常に修正点を見つける作業も大事だ」

 歴戦のサッカー人だけに、エチャリは勝って兜の緒を締めた。

「偉大な勝利が、東京五輪の成功に結び付くことを心から願っている。日本の健闘を祈りたい」
(U-24日本代表・選手評つづく)

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