サッカー東京五輪代表メンバーを識者が大予想。18人はこうなる! (4ページ目)

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◆久保建英も田中碧も日本選手は「無難」。アルゼンチン戦大勝も素直に喜べない>>

最大のポイントは2列目のタレントを生かす1トップ

中山 淳(サッカージャーナリスト)

右サイドバックの人材も盤石にしておきたい右サイドバックの人材も盤石にしておきたい(FW)大迫勇也(OA)
(MF)相馬勇紀、久保建英、堂安律
(MF)中山雄太、田中碧
(DF)古賀太陽、板倉滉、冨安健洋、酒井宏樹(OA)
(GK)権田修一(OA)
サブメンバー
(GK)大迫敬介
(DF)瀬古歩夢、菅原由勢
(MF)旗手怜央、三笘薫
(FW)食野亮太郎、前田大然

 これまでのチームづくりは何だったのかという議論は別として、基本布陣はA代表と同じ4-2-3-1。そのほうが、五輪後のA代表を考えても論理的だ。

 そのなかで3人のOAを起用し、経験がものをいうGKに権田修一、右SBに3バックシステムおよび左も対応できる酒井宏樹、1トップに大迫勇也をチョイス。酒井が参加不可の場合、ベルギーに移籍した橋岡大樹の調子が上がらなければ、室屋成をOAで招集して右SBを盤石にしておきたい。

 最大のポイントは1トップの大迫だ。A代表のように、彼が前線にいることでボランチの縦パスを引き出し、日本の強みでもある2列目のタレントを最大限に生かせる。現状、所属クラブのブレーメンも出場を許可してくれるだろう。

 CBは、冨安健洋のパートナーとして、高さと強さを兼備する板倉滉を起用。板倉はボランチもできるので、欠かせない駒だ。左SBは守備重視なら古賀太陽、攻撃的にいくなら旗手怜央を起用。ボランチは、配給力と守備力を兼ね備える田中碧を軸に、主将の中山雄太がダブルボランチを形成するが、ここでも左SBなど複数ポジションをこなす中山はメンバーから外せない。

 2列目は、堂安律、久保建英、相馬勇紀を並べ、ジョーカーとしても活躍しそうな三笘薫を招集。控えには、1トップやトップ下もこなす食野亮太郎を選び、大迫や久保の欠場に備えたい。もう1人は、三笘と同じく途中出場で威力を発揮できるスピードスターの前田大然を選択。前線にはユーティリティ性の高い旗手を起用できるため、駒不足は回避できるはずだ。

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