2021.04.01

日本最大の弱点が歴史的大勝に終わったモンゴル戦で浮き彫りになった

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 代表撮影:日本雑誌協会

 韓国戦で先発したDF佐々木翔は3バックの左を本職としており、そもそもサイド攻撃に才を発揮するタイプではない。また、モンゴル戦で先発したDF小川諒也にしても、点差が開いてからは思い切りのいい攻撃参加が見られたが、それ以前は途中出場した韓国戦も含め、スムーズに流れに乗れないシーンが目立っていた。

 森保一監督も、そうした現象が多少なりとも気になっていたのだろう。モンゴル戦後半ではボランチを2枚から1枚に減らし、その分を左MFに充てる4-1-4-1を"試験運用"している。

 今回、A代表と同時期に活動していたU-24日本代表を見ても、左サイドバックは他と比べて、決して人材豊富なポジションではない。

 今季から川崎フロンターレで左サイドバックを務めるMF旗手怜央をA代表でも本格的に育てるのか。あるいは、昨秋のヨーロッパ遠征でボランチと兼任していたMF中山雄太を左サイドバックに定着させるか。

 いずれにしても、A代表レベルで即座に問題を解決するのは難しい。

 ヨーロッパで充実したキャリアを重ねる酒井宏樹に続き、室屋成が海を渡り、Jリーグでも山根視来や松原健が活躍している右サイドバックに比べると、左サイドバックの選手層は見劣ってしまうのが現状だ。

 だとすると、当サイトで解説者の名波浩氏が指摘しているように、「右サイドバックからのコンバート」も穴埋めの選択肢として考えるべきなのだろう。

 実際、酒井にとって左サイドバックは、ユース(柏レイソルU-18)時代の主戦場だったし、マルセイユでも度々務めたポジションである。

 室屋にしても、日本がベスト8に進出した2011年U-17ワールドカップでは、主に左サイドバックでプレーしていた経験がある。案外、もっと左右柔軟に考えてもいいのかもしれない。

 日本代表が抱え続ける問題点は、皮肉なことに攻撃の新オプション誕生によって、さらに浮き彫りにされようとしている。

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