2021.03.19

日本代表初招集8人を解析。「酒井宏樹越え期待」「堂安律より上」も

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 その長身はシュミット・ダニエル(197センチ)には及ばないが、今回招集された西川周作(浦和レッズ/183センチ)、権田修一(清水エスパルス/187センチ)、さらには東口順昭(ガンバ大阪/184センチ)、大迫敬介(広島/187センチ)、中村航輔(ポルティモネンセ/185センチ)など、他の候補にはない魅力。順調に成長してほしいGKだ。

 山根は、一昨季まで所属した湘南ベルマーレでは3バックの一角としてプレーしたが、昨季、移籍した川崎で右サイドバック(SB)としてプレーするや大ブレイク。優勝の立役者になるとともに、ベスト11にも輝いた。今季は縦突破にキレも出て、個人で局面を打開するシーンも目立つ。27歳ながら今が旬。さらなる成長が期待できる。ベテラン酒井宏樹、同年代の室屋成を追い越し、国内級から国際級に羽ばたくことができるか。

 中谷は、前回リオ五輪ではバックアップメンバー止まりだったが、その後、Jリーグでは順調に活躍。日本人CBとしては、昨年、一昨年と2年続けてフルタイム出場した唯一の選手。間もなく25歳を迎えるが、J1の出場数はすでに160に達している。もう少し早くチャンスが与えられるべき選手だった。

 小川もしかり。これまでに1度や2度は、代表に呼ばれていてもおかしくない実力者だ。パンチ力に富む、Jリーグを代表する左SBである。

 江坂は29歳。この中では一番の遅咲きだが、好選手であることは何年も前からわかっていた。国際舞台でどれほどやれるか。歴代の代表監督は、一度も試そうとしなかった。今回、南野拓実(サウサンプトン)、鎌田大地(フランクフルト)がいる中で、森保監督は江坂にどれほど出場機会を与えるか。その出場時間と、森保監督の評価は比例関係にあると言ってもいい。ただし、29歳の選手を呼んで使わないのは失礼。代表監督としての器に物足りなさを感じることになる。

 原川は今季移籍したC大阪でハマっている。昨季、鳥栖でも目立っていたが、ここに来て存在感を上昇させている。さばきのいいパッサーだが、シュートセンスも上々。日本人らしい選手だ。