注目の日本代表メンバー。海外組招集はあるか?国内組で呼ぶべきは?

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Kishiku Torao

福田正博 フットボール原論

■今月末にA代表2試合、五輪代表2試合と、日本代表のゲームが4試合開催される。新型コロナウイルス禍で海外組のメンバーを招集できるのかなど不確定な要素が多いなか、どんなメンバーが選ばれそうなのか。また今回のゲームではどんな点に注目するべきか。福田正博氏に解説してもらった。

三笘薫(写真中央)の招集はあるか。そしてA代表、五輪代表どちらでプレーするのか注目が集まる三笘薫(写真中央)の招集はあるか。そしてA代表、五輪代表どちらでプレーするのか注目が集まる 日本代表と五輪代表が久しぶりに国際試合を戦う。新型コロナウイルスの世界的なパンデミックという難しい状況下で、森保一監督がどのようなチームマネジメントを見せるのか注目したい。

 日本代表は3月25日に韓国代表と親善試合を行ない、3月30日にモンゴル代表とのW杯アジア2次予選に臨む。

 親善試合の日韓戦は、当初予定されていたW杯アジア2次予選のミャンマー戦が延期になったことを受けて実現した。また、モンゴル戦はもともとアウェーで行なわれるはずだったが、新型コロナウイルスの影響によりフクダ電子アリーナ(千葉県)で無観客で開催される。

 東京五輪での活躍を目指すU-24代表は、3月26日と29日にU-24アルゼンチン代表と強化試合を行なう。

 そして、この両方の代表チームでの気がかりは、誰を招集するのか、海外組は呼べるかという点になる。これについては森保監督としては、A代表とU-24代表共に海外組を招集したいというのが本音ではないだろうか。

 ただし、これを実現させるのは容易ではない。海外組招集と言うのは簡単だが、それによって選手の健康を守ることが疎かになってはならないからだ。

 緊急事態宣言によって停止になっている、行動制限緩和措置の通称『アスリートトラック』が再開されることが不可欠で、さらに、全豪オープンテニスなどの国際大会で採用されている「バブル方式」で、選手は会場とホテルの移動のみで外部との接触を遮断するなど徹底した管理下に置く必要もあるだろう。

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