明神智和が日本代表を検証。目についた欧州組と今後期待の国内組とは? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • photo by Kyodo News

 遠藤選手がDFとFWとをつないで、攻守において連動性を生み出せるのは大きいと思います。それは前と後ろだけでなく、右と左をつなぐのもそうです。それゆえ、試合を見ていてもボールの動きに変なストレスを感じない。それはたぶん、やっている選手たちも感じていることだと思います。

 言い方を変えると、遠藤選手が出ていない試合を見ているときに、むしろ彼の存在感が高まるというか。遠藤選手が出ているのと出ていないのとでは、試合の締まり具合が違う。昨秋のヨーロッパ遠征では、そんなことを感じました。

 このときの試合は、日本からの海外渡航制限の影響で海外組だけでの試合となりました。Jリーグにも本来であれば呼ばれたであろう選手はいると思うので、そういう選手は正直、ストレスを感じていたと思います。その部分では国内組に少しハンデがあるとは思いますが、代表にふさわしい力があれば、どこでプレーしているかは関係ない。国内組もがんばってほしいです。

 Jリーグを見ていて気になる選手は......、やはり川崎フロンターレの選手が多くなります。今注目されている三笘薫選手もそうですが、家長昭博選手がすごくいいプレーをしています。今年35歳ですが、年齢は関係なく、Jリーグであれだけすばらしいパフォーマンスをしているのだから、代表でも見てみたいなと思います。

 自分と同じボランチで言えば、今年から海外へ行ってしまいましたが、守田英正選手は代表でも問題なくやれると思いますし、大島僚太選手もちょっとケガが多いのが気になりますが、昨季の戦いを見ていて、改めていい選手だなと思いました。

 あとは、(自らが所属する)ガンバ大阪の選手だからとかは関係なく、井手口陽介選手。もともと代表に入っていた選手ですし、そこでスタメンを張る力は十分あると思います。ぜひ代表でも見たいです。

 そして、ガンバからもうひとり、CBの昌子源選手。ここ数年はケガの影響で苦しんでいましたが、本来は代表でやれる選手。吉田選手や冨安選手に勝負していく姿を見てみたいです。

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