2021.03.10

W杯2次予選で日本代表に呼ばれる国内組「オーバー24」は誰か?

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images

 ここで試してみたいのが、堅守名古屋が誇る左サイドバックの吉田豊(31歳)だ。2008年にヴァンフォーレ甲府でデビューして以来、清水、サガン鳥栖、そして現在の名古屋で年々進化を遂げる吉田は、小柄ながらデュエルに強く、ハイレベルな守備が自慢。また、機を逃さない攻撃参加とクロス供給にも定評があり、これまで代表経験がなかったことが不思議なほど。国内組だけで編成される可能性が高い今回は、絶好のチャンスだ。

 一方、ボランチは激戦区だ。まず、過去の招集経験などから可能性が高いと予想されるのは、井手口陽介(G大阪/24歳)、山口蛍(ヴィッセル神戸/30歳)、三竿健斗(鹿島/24歳)の3人。国内のボランチを見渡しても、この3人の招集に疑問の余地はないだろう。もちろん、ケガさえなければ川崎の大島僚太(28歳)もここに加わったはず。

 そこで、大島の穴を埋める候補として浮上するのが、名古屋の稲垣祥(29歳)だ。稲垣は昨年加入初年度でスタメンを確保すると、コロナ禍による超過密日程にもかかわらず、運動量を要求されるボランチでリーグ戦全34試合に出場。守備では米本拓司(30歳)とのコンビで攻撃の芽を摘み、チャンスと見れば攻撃にも参加する黒子タイプだ。甲府、広島を経て、新天地でも着々と進化を遂げているだけに、招集する価値は十分にある。

 そのほかでは、扇原貴宏(横浜FM/29歳)、原川力(C大阪/27歳)らも招集候補だろう。

 2列目右ウイングのポジションでは、昨季C大阪でブレイクした坂元達裕(24歳)が鉄板だ。年齢的には東京五輪対象を外れるものの、まだ伸び盛りの有望株で、切れ味鋭いドリブルが魅力。森保監督もC大阪戦の視察をしており、招集は濃厚と見られる。

 その他の候補としては、右サイドバックやウイングバックもこなせるハードワーカーの小野瀬康介(G大阪/27歳)が挙げられるが、やはり王者川崎の攻撃の中心であるベテラン家長昭博(34歳)を無視することはできない。年齢を考えると森保監督が招集する可能性は高くないが、今最も旬なアタッカーであることは間違いなく、モンゴル相手に攻撃のアクセントとなることは確実だ。