ゴン中山、野人・岡野だけじゃない。輝きを放った「スーパーサブ」10人 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Nikkan sports/AFLO

 その播戸がプロデビューした翌年にプロ入りした林丈統も、忘れがたいスーパーサブだった。

 ジェフユナイテッド市原でデビューした林は、とくにイビツァ・オシム監督が率いたチームにおいて途中出場でゴールを量産したことにより、スーパーサブとして定着。決して大きくはない体格ながら、勝負強さを武器に途中出場で通算18得点を記録した。

 林と同世代には、阿部吉朗というスーパーサブもいた。

◆CMにも登場した人気者ブラジル人FW。親子2代で鹿島に所属>>

 FC東京でプロデビューした2002年以降、大分トリニータ、柏レイソル、湘南ベルマーレ、ヴァンフォーレ甲府、ジュビロ磐田、松本山雅でプレーし、途中出場で林に並ぶ通算18得点を記録。純粋なストライカーというよりも、サイドMFもこなす万能型アタッカーとして活躍した。

 ここでは、思い出深い日本人10人を挙げたが、そのほかにもファンに強烈なインパクトを残したスーパーサブは多い。スタメン出場が叶わないなか、短時間で一撃必殺を見せるスーパーサブには、ある種、独特の魅力と輝きがある。

 果たして播戸をしのぐ選手は現れるのか、今後もスーパーサブの存在に注目したい。

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