サッカーにリフティングはいらない? 下手でも日本代表になった選手の考え (4ページ目)

  • 鈴木智之●取材・文 text by Suzuki Tomoyuki
  • photo by AFLO

「基本的に、リフティングは上下のボールの動きが中心ですよね。でも試合中は対面からボールが来ることもあります。それに応じて、足の運び方やボールの受け方を変えなければいけません。一方で、ボールのどこに足を当てるかは、ボールが上から来ようが横から来ようが同じなので、ある程度、上下のリフティングができるようになったら、違う軌道のボールに対応するなど、ほかの動きをしたほうがいいと思います」

 最後に福西氏に、「子どもにおススメの練習はありますか?」と尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「体操ですね。僕自身、子どもの頃に体操で培った体の動かし方やバランス能力などは、サッカーに役立ちました。サッカーは片足立ちでボールを扱うスポーツです。バランス能力が大切ですし、相手とぶつかった時のバランスのとり方、空中での姿勢や空間認知能力は体操で学んだものです」

 小学4年という遅い時期にサッカーを始めたにも関わらずプロになれたのも、体操で培った身体能力が大きく影響しているそうだ。

「体の使い方を身につけるために体操は役に立ちますし、周りの人にも勧めています。自分の子どもも、小さい頃に体操をやらせていましたから」

 子どもの頃の時間は有限だ。その時に、何に取り組むか。足先のちょんちょんリフティングで1000回、2000回を目指すのか。サッカーの試合を想定したリフティング(ボールコントロール)なのか。あるいは、福西氏のようにキックやボールコントロールに加え、体操など、アスリートとしての土台を大きくすることなのか――。

 正解はひとつではないが、何をすればサッカーがうまくなるかを考えて試行錯誤することが重要であることは間違いないだろう。

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