遠藤航は南野拓実の辛辣な言葉に納得。リオ五輪では自身の限界を感じた (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 今の世界のボランチは、攻守両面に関われる選手が主流。ベルギーで1年、守備だけではなく、攻撃も意識するようになって、改めて(攻守)両方ができないとダメだなって思いましたし、そういう選手になろうと思ってやってきた。

 森保(一)監督になって、また日本代表に呼ばれるようになったのは、自分がその両面をうまく出せるようになってきたからだと思います」

 その森保監督は、日本代表と兼任で東京五輪に挑むU-23日本代表の指揮も執っている。遠藤は、同チームについても注意深く見ているという。

「(五輪代表チームは)選手層が厚いですよね。海外でプレーしている選手が多いし、日本でも試合に出ている選手が多いですから。OA(オーバーエイジ)枠で入った選手がうまくハマれば、(メダル獲得となる)3位にはなれると思います。日本開催で、逆にプレッシャーがかかる面もあるけど、トミ(冨安健洋)とかメンタルが強い選手が多いですし、大声援を背にしていいパフォーマンスを見せてくれるはずです。

 そういう意味でも、自分も含めて、OA枠でメンバーに入る可能性のある選手は、そこに自分が入るかもしれない、というイメージを常に持っていないといけない。(イメージなしに)急に呼ばれて『はい、やります』では、チームの力になるのは難しいと思うので」

海外でプレーするようになって、攻守ともにレベルアップした遠藤航。photo by AFLO海外でプレーするようになって、攻守ともにレベルアップした遠藤航。photo by AFLO OA枠での東京五輪出場へ、遠藤はそこへの野心を隠さない。

「そりゃ、出たいですよ。自国開催の五輪なんて、一生に一度しかない。僕は年下の選手とプレーするのに慣れているし、(チームに)溶け込める自信もあります。ただ、そのためには所属クラブで試合に出ていないといけない。シュツットガルトでボランチとして試合に出続けて活躍し、OA枠で『遠藤を使いたい』と思ってくれるようにやっていきたい」

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