本田、香川、岡崎らがいても3連敗。西川周作が北京五輪での未熟さを語る (5ページ目)

  • 佐藤俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai keijiro

 結局、ナイジェリアに1-2で敗れると、グループリーグ最後のオランダ戦も0-1で敗戦。3戦全敗で大会を終えた。


北京五輪では3戦全敗に終わった日本。photo by YUTAKA/AFLO SPORT北京五輪では3戦全敗に終わった日本。photo by YUTAKA/AFLO SPORT「全部、1点差負け。Jリーグだと1点取られても、巻き返せると思うんですけど、世界大会では難しい。世界大会での1点の重みを感じました。グループリーグ敗退に終わって、そりゃショックでしたよ。もっと長く五輪の雰囲気を味わいたいと思っていたけど、あっという間に終わってしまって......。

 個人的にも、自分はもっと戦えると思っていたんですが、このままでは全然ダメ、というものを突き付けられた。それを受け入れないといけないのは、苦しかったですし、すごく脱力感がありました」

 西川はGKとして、具体的にどういったところに力のなさを感じたのだろうか。

「ワールドユース、北京五輪という2つの世界大会を経験して、まだまだチームを勝たせられるGKではないと思いました。GKは、ビッグセーブでチームを救う時もあるけど、それ以上に試合展開を読むことが大事。たとえば、『今は時間を作って、(チーム全体を)落ち着かせよう』とか、試合をコントロールするのが、GKの重要な仕事なんです。その時間の使い方で、得点できたり、失点を防げたりしますから。

 そういう部分が(自分には)足りなかった。結局、いくら自分がビッグセーブを連発しても、2点取られて負けてしまったら、意味がない。チームが結果を出すために、まだまだ(自分には)すべきことがたくさんあるな、ということを改めて感じられた貴重な大会でした」

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