森保監督「二足のわらじ」はもう無理か。W杯予選の新日程で問題山積 (6ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images


 さらに森保監督は、来年に延期された東京五輪の代表チームの監督も兼任している。

 仮に来年7月からの東京五輪が無事開催されるとすれば、A代表のアジア最終予選と五輪代表の強化スケジュールがバッティングする可能性がこれまで以上に高くなる。これまで、両チームのスケジュールの問題から五輪代表の現場に足を運べなかったことを考えても、もはや二足のわらじを履くことは不可能だといわざるを得ない。

 本来なら、冬開催のカタール大会に向けて、いつもより余裕のあるスケジュールのなかでチーム強化を行なえるはずだった。しかし、状況が変わったのだから、それに対応するしかない。幸いアジアは他の大陸よりもいち早く新スケジュールを決めることができたので、そのアドバンテージを生かさない手はない。

 この苦境をプラスに持ち込むことができるか否か。そういう意味でも、新スケジュールが見えた現在、兼任監督問題解決を含めた日本サッカー協会の迅速な対応が求められる。

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