「茨の道」が日本に自信をもたらした。真っ向勝負でW杯出場権獲得 (2ページ目)

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya
  • 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

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 基本フォーメーションは3-5-2だが、この試合では出場停止のバゲリの代わりに、前回のアメリカW杯アジア予選でも日本を苦しめた右サイドのスペシャリスト、ベテランのジャヴァド・ザリンチェフをボランチに置いた。さらに右アウトサイドのマハダビキアを前線に置き3-4-3のフォーメーションに。3トップにすることで、日本のサイド攻撃を抑えるだけでなく、自分たちの攻撃力を最大限に活かす作戦できた。

 一方、日本代表の生命線は山口素弘、名波浩、中田英寿の中盤のトライアングルを中心に、そこから左サイドバックの相馬直樹を絡めた左からの攻撃だった。もうひとりの中盤には、アウェーの韓国戦から機能しはじめた北澤豪をスタメンで起用。北澤の豊富な運動量と予想のつかない神出鬼没な動きは、日本のアクセントになっていた。前線は三浦知良と中山雅史のツートップだ。

 イランの右サイドと日本の左サイド、どちらが主導権を握るのか。それが試合のひとつのポイントとなった。

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