なでしこジャパン、パスミスでまた負けた。つなぐだけでいいのか? (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 土光と三宅の名前が初めて並んだのは2011年のAFC U-16女子選手権。この年、なでしこジャパンがドイツW杯で世界一に輝いたことは、高校生の彼女たちに未来に向けての十分なエネルギーを与えた。ただ、この時は2人の競演はなかった。

「ずっと一緒に(試合に)出たいねって言っていました」(土光)

 昨年末のEAFF E-1サッカー選手権で、久しぶりに代表で2人が揃った。しかし「今回は可能性あるかなって思っていたんですけど......」と、三宅は期待していたが土光のケガによる離脱で断念。そして、ようやく巡ってきた機会が今回のイングランド戦だった。

 2人は攻撃的感覚がよく似ているため、ベンチから戦況を見守る時に「自分たちならこうする」と、話し合っていたという。

「特にラインコントロールに関しては、真代(土光)と感覚が似ていて話が合う。それをいつかチーム(なでしこ)に還元したいと思っているんです」と語っていた三宅。その言葉どおり、イングランド戦で2人が見せたラインコントロールはかなり強気なものだった。

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