なでしこジャパン、パスミスでまた負けた。つなぐだけでいいのか?

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 ベストメンバーで臨みながら、シービリーブスカップ(SheBelieves Cup/アメリカ開催)の初戦、スペイン戦は不甲斐ない惨敗に終わったなでしこジャパン。浮上のきっかけが欲しい第2戦の相手は、昨年のワールドカップで負けているイングランドだった。

イングランド戦で念願のセンターバックを組んだ土光真代(左)と三宅史織イングランド戦で念願のセンターバックを組んだ土光真代(左)と三宅史織 自信を取り戻すような内容と、あわよくば苦手なイングランドに勝利することを願い臨んだ試合――。しかし、またしても軍配はイングランドに上がった。

 日本は初戦からメンバーを6枚代えたことで、守備意識がめざましく改善された。岩渕真奈、田中美南(ともにINAC神戸レオネッサ)の、前線のプレスからスイッチが入ると、「出足のタイミングを早める意識をした」と言う杉田妃和(ひな/INAC神戸レオネッサ)、三浦成美(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)らが中盤でしっかりとボールに寄せていき、サイドハーフ、最終ラインもそれに応えるように連動できていた。

 この連動を支えていたのが、土光真代(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)と三宅史織(INAC神戸レオネッサ)のセンターバック(CB)コンビだ。これまでは、どちらか一方が起用されることはあっても、公式戦でコンビを組むのは初。2人にとっては待ちに待った舞台だった。

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