名古屋・相馬勇紀、1対1に絶対の自信。五輪代表の序列を一気に覆す (7ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 六川則夫●撮影 photo by Rokukawa Norio, Sano Miki

―― U-23アジア選手権では主力として出場しましたが、1分2敗でグループステージ敗退を喫しました。チームとしての課題をどう捉えていますか?

相馬 どうなんですかね......局面で相手にやられてしまう場面があったので、ひとりひとりがもっと能力を高めないといけないと思います。対戦相手は個人のクオリティも高かったし、懸けているものも違った。あらためて、もっと戦わなければいけないなって。

 これまでは南米やヨーロッパと対戦することが多くて、相手がボールを持って主導権を握る展開。どちらかと言えば、こっちがカウンターを仕掛ける展開で、うまくいったことが多かった。

―― トゥーロン国際大会やブラジル遠征ですね。

相馬 それがアジアでは、相手がブロックを敷いて守ってくる。そこで「どうやって点を獲るの?」という部分がちょっと明確じゃなかった。

 クロスを入れても、中の枚数が少なかったり、中央からの崩しも、シャドーや1トップのコンビネーションやスペースを作る動きがうまくできなかった。戦うというベースの部分と攻撃のバリエーションは、もっと高めていかないといけないと思います。

(後編に続く)


【profile】
相馬勇紀(そうま・ゆうき)
1997年2月25日生まれ、東京都調布市出身。三菱養和SCユースから早稲田大学に進学。在学中に名古屋グランパスの特別指定選手に登録され、2018年8月にJリーグデビューする。2019年6月に行なわれたトゥーロン国際ではU-22日本代表の準優勝に貢献し、大会ベストイレブンを受賞。同年12年には日本代表にも選ばれ、中国戦で初出場を果たす。ポジション=FW。165cm68kg。

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