2020.01.14

U-23日本代表、歴史的惨敗。
もはや森保一監督の解任もやむなし

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 しかも、1月8日開幕(日本の初戦は9日)のこの大会のために、選手が集められたのは1月2日。当然、選手それぞれが準備はしてきただろうが、シーズンオフが開けたばかりで、心身ともにコンディションは万全には程遠かったはず。キャプテンを務めたDF渡辺剛(FC東京)は、「それを言い訳にしたくないと思って、最大の準備をして臨んだ」と言いつつも、「1月に(活動が)スタートして、コンディションを戻すのは難しかった」と口にしていた。

 加えて、森保監督は東京五輪本番を見据え、これまで多くの選手をテストしてきたため、あるいは、それぞれの大会や試合で選手選考の制限があったため、試合ごとに選手の顔ぶれがガラリと変わることも多かった。今大会の出場メンバーにしても、何度も一緒にプレーした経験があるわけではなく、昨年12月に行なわれたジャマイカとの親善試合にも出場した岡崎は、「代表招集のたびに、土台がなくなってスタートしている感覚がある」と吐露していた。

 つまり、開催国枠で東京五輪に出場できる日本は、アジア予選の段階でチームを一度仕上げる必要がない分、多くの選手を試すことができた。それはそれでひとつのメリットではあるが、その一方で、頻繁な選手の入れ替わりは、森保監督がよく口にする「連係、連動」を難しくした側面があることも否めない。

 しかしながら、今回のグループリーグ敗退とは対照的に、リオデジャネイロ五輪予選を兼ねた4年前のこの大会で、日本は優勝したとはいえ、過去の五輪代表チームは、予選を勝ち抜く必要があったのに対し、今回は本大会だけに照準を絞ればいい。目標へのアプローチ方法が異なる以上、現時点での完成度を過去のチームと比較するのは、ナンセンスだとも言える。

 現在のU-23代表は、森保監督が就任して以降、時間とともにチームとして形作られてきた。親善試合とはいえ、昨年10月に敵地でブラジルを下した試合などは、まさにその成果だろう。

 最近は、A代表が不甲斐ない試合を続けたために批判を受け、U-23代表まで"とばっちり"を受けてしまった感があったが、U-23代表が明らかに出来の悪い試合をしたのは、0-2で敗れた昨年11月のコロンビア戦くらいだ。森保監督が兼任監督ゆえのとばっちりだろうが、U-23代表に関しては、間違いなく段階的にステップアップしていた。そこはA代表とは異なる点である。