2020年、福田正博が森保ジャパンの中盤と前線で期待する選手は?

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 現状は、大迫以外の選手では強豪国を相手にしたときに苦しい局面が増えてしまう。大迫以外の強力なセンターフォワードは元日本代表監督のハリルホジッチ氏も探し求めたピースではあったが、見つからなかった。それほど大迫は、スペシャルな選手ということでもある。

 そうしたなかでスピードタイプのストライカーが、持ち味を生かして日本代表で存在感を高めていけるかが、引き続き2020年のテーマになる。期待しているのは鈴木武蔵だ。今季はコンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のもとで、動き出しやポジショニングなどで成長を遂げた。それを日本代表でも発揮し、周囲とのコンビネーションを確立できれば、大きくブレイクするのではないか。

 2020年は日本サッカーにとって大きなターニングポイントになる。森保監督には東京五輪で勝負強さを見せつけてもらいたいし、東京五輪終了後の9月からはW杯アジア最終予選もスタートする。格下との対戦ばかりだったW杯アジア2次予選とは異なり、ひと癖もふた癖もあるアジアの強豪国が待ち受けているが、2022年W杯カタール大会に向けて、日本代表は着実に強くなっていると思わせてくれる戦いを見せてほしい。

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