アテネ五輪代表メンバーから落選。その時、鈴木啓太は何を思ったか (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

「"黄金世代"は、日本サッカー界では"異常な世代"なんです。だって、これまで"黄金世代"を超えるような世代って、出てきていないじゃないですか。僕らは『谷間』って言われたけど、他の世代と同じですよ。"黄金世代"が『エベレスト世代』で、他は普通。

 でも結果的に、僕らの世代からも代表やクラブで活躍した選手がたくさん出たのはよかったな、と思っています。僕らの世代は、ジェットエンジンではなく、地道に上がっていく世代だったんです」

 鈴木は、2015年に引退。現役時代には、自らの夢を実現することはできなかった。しかし、浦和でサポーターの期待を背負って戦った時間は、非常に貴重な経験だった。

 今後は、そうした経験を生かして、サッカーに限らず、日本のアスリートたちを支援していくという。

「アスリートの腸が世界の健康を変える――そんなチャレンジをしていく」

 鈴木の次なる夢である。

(おわり)

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