2019.11.10

U-17W杯、「優しくないパス」に感じた
着実な育成・強化の成果

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐藤博之●撮影 photo by Sato Hiroyuki

 今回のチームは、率直に言って、いいチームだったが、パンチには欠けた。西川、若月の2トップはかなりのインパクトを残したが、裏を返せば、彼らを欠くと、得点の可能性はかなり薄れたということでもある。

 前述したように、チーム全体としていいポジションを取り、角度をつけたパスをつないで相手ゴールへ向かうことはできていたが、最後の決め手を生み出す選手は限られた。西川、若月以外では、テクニックのあるMF成岡輝瑠、強烈な左足のキックを持つMF中野桂太くらいだろうか。

 別に、ケチをつけようというのではない。優れたタレントがズラリとそろう世代など、そうそうあるものではないし、むしろ、そうでない世代こそ、日本が進むべき道を示す絶好の機会を得ているとも言える。そして実際、このチームの魅力は、グループリーグ首位通過という結果で、存分に発揮された。

 しかしだからこそ、組織で対抗する準備ができていながらの失点で敗れたことを、もったいなく思うのだ。

 大会全体を振り返れば、相応の成果が感じられた分だけ、その思いはより一層強くなる。

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