2019.10.15

スペイン人指導者が称賛する日本の
右サイド。「交代選手も質が高い」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 岸本勉●写真 photo by Kishimoto Tsutomu/PICSPORT

 その後は右サイドを酒井宏樹(マルセイユ)との連係で切り裂いて、いくつものクロスを送った。22分の先制点も、伊東が奥深い位置からクロスを上げ、南野拓実(ザルツブルク)がヘディングで合わせたものだ」

 先制したあと、日本は29分に吉田麻也(サウサンプトン)、33分に長友佑都(ガラタサライ)、40分に永井謙佑(FC東京)が決め、4-0と大量リード。前半で試合は決まった。

「4点のうち、3点が右サイドを奥深くまで崩した展開で、クロスからのヘディングシュートだった。それだけサイドからの攻撃が目立っている。これは守りを固めることが予想されたモンゴルに対し、”意図を持った攻め”と見るべきだろう。両サイドの幅を自在に使っていた。

 3点目の長友の得点が象徴的だった。右サイドをコンビネーションで崩したことによって、モンゴルの守備組織を完全に乱している。その証拠に、左サイドから入った長友は完全なフリーでボールを押し込んでいる」

 エチャリはそう言って、日本のサイド攻撃を称賛した。

「後半になっても、日本はいくらかボール支配率が落ちたものの、攻め続けている。後半11分、中島翔哉(ポルト)が蹴った右コーナーキックを、遠藤航(シュツットガルト)がヘディングで合わせた。中島のキックの精度は高く、どんな相手であっても大きな武器になるだろう。

 その後、日本は次々に交代選手を投入している。安西幸輝(ポルティモネンセ)、鎌田大地(フランクフルト)、そして原口元気(ハノーファー)。それぞれ、上々のパフォーマンスだった。

 とりわけ、右サイドバックに入った安西のプレーは目立っている。高い位置で、積極的に攻撃参加。伊東とのコンビネーションだけでなく、自らドリブル突破し、絶好のクロスを鎌田に送る場面もあった。シュートも2本、打っている。

 日本は終盤まで手を緩めず、攻撃を仕掛け続けているが、交代選手が果たした役割は大きいだろう。後半37分には、鎌田がとどめとなる6点目を記録している。GKがこぼした球を、ヘディングで抜け目なく押し込んだ」