2019.10.04

またベストメンバー。森保監督が
選手に求める「覚悟」に違和感

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

「代表は常にベストで戦うもの」を全面に出したがる代表監督は、自分の権威を主張しているも同然ではないか。この「覚悟を持って戦っている」という言い回しを、森保監督はこの会見でも何度となく用いた。筆者はそこに「怖さ」を感じる。見た目は優しそうで穏やか、ハト派のように見えるが実はタカ派。こう言ってはなんだが、その表情も、監督就任当初より心なしか厳めしくなっているように見える。

 一方で、森保監督はこう言う。

「我々は、国内外を問わず日本代表で活躍できそうな選手を常にリサーチしている。11月以降の活動に向けて、情報を収集しリサーチしていきたい」

 当然だろう。これは、現在のベストメンバーとはいえ、いつでも切る用意はありますよと言っているも同然だ。基本的に代表チームとはそういう集団なのである。循環が宿命づけられているチームなのだ。

 そうしたなかで「ベスト」を唱え続ければ、いずれ辻褄は合わなくなる。いかにメンバーを落としながら勝つか。常にテストを重ねながら、最低限の結果を求めるか。この微妙なさじ加減こそが、現代の代表監督には求められている勇気なのである。

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