スペインの目利きが森保監督に拍手。
「若手を戦力にしつつある」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 原口元気(ハノーファー)が左サイドを深く攻め上がり、折り返したボールに対し、南野がマークを引き連れ、スルーしたボールを久保が背後で受け、左足シュートに持ち込んだ場面も秀抜だった。原口のパスは南野に向けたものだろうが、南野、久保は即興的な判断をし、決定機作っているのだ。

 後半から登場した久保は、敵の脅威になっていた。その証拠に、なりふり構わないファウルを何度も受けている。久保はテクニックが注目されるのだろうが、戦術的にとても賢い。ポジション的準備で勝っているため、相手を劣勢に追い込める。右サイドをタイミングよく抜け出し、角度のないところから左足で狙い、シュートがバーを叩いたシーンも目を見張った」

 エチャリは久保について語った後、こう試合を総括した。

「日本は、その特長であるスピードとテクニックを最大限に使っていた。チームとしての連係は確実に深まりつつある。ミャンマー戦に向け、いい準備ができたと言えるだろう」

(つづく)

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