2019.08.13

久保建英世代の実力はいかに?
2年後の世界戦へU-18代表が始動

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 とはいえ、後半の戦いぶりについては、「選手たちは"自分内改革"をやってくれた」と影山監督。交代出場で1ゴールを挙げたMF小田裕太郎(ヴィッセル神戸U-18)に引っ張られるように、日本は再三チャンスを作り出し、コロンビアゴールに迫った。

 結果的に、前半のビハインドが致命傷となり、敗れはしたが、あわや同点かというところまでコロンビアを追い詰めた内容は、十分評価に値するものだった。影山監督が「後半は楽しい40分だった」(SBSカップは40分ハーフ)と言うのも、うなずける。

 それにしても「自分内改革」とは、言葉巧みな影山監督らしい表現である。

 自分たちの力が出せない試合の中には、もちろん、相手との力関係で完全にねじ伏せられてしまう場合もあるだろう。だが、その多くは、勝手に相手を恐れ、本来の力を出し切れなくなる場合がほとんどなのだ。だとすれば、それは相手うんぬんではなく、自分の中で解決するしかない。

 コロンビア戦でキャプテンを務めたMF松本凪生(セレッソ大阪U-18)は、前半の戦いについて「雰囲気が後ろ向きだった」と言い、「受け身になると、ミスしちゃいけないというマイナスなところ(気持ち)が出てしまう」と反省の弁。だが、ハーフタイムに影山監督から「喝を入れられた(苦笑)」選手たちは、「みんなが気合いを入れ直した」という。

 日本の選手たちは、不甲斐ない前半を経て、後半を前に"自分内改革"を行なった。だからこそ、後半は好ゲームを展開できた。これまでに経験したことのないプレー強度の高さに面食らう選手たちに、ハーフタイムを挟んでしっかりと気持ちを切り替えさせ、あらためて後半のピッチに送り出す手腕はさすがだった。

 2年後のU-20ワールドカップを目指すU-18代表。そのチームの指揮を執る影山監督は、2世代続けて同年代の日本代表を率いている。

U-18日本代表の影山雅永監督 これまでは、ひとつの世代の活動が終わると監督も交代するのが通例であり、今回はいわば異例の続投。過去に同様の事例は、2003年、2005年ワールドユース(現・U-20ワールドカップ)に出場したU-20代表を率いた大熊清監督の例があるだけだ。