2019.07.16

「嫌でしたよ」。黄金世代・酒井友之が
語るトルシエ戦術とコンバート

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

「意味ないじゃんって思うんですけど、そういうパフォーマンスっぽい練習をして全体をピリッとさせつつ、ホテルでの1対1のミーティングでは『酒井、おまえにはこういうことを求めている』ときちんと話をしてくれるので、そういうメリハリのつけ方がうまい監督だなと思っていました」

 トルシエの指導の下、フラット3は徐々に浸透していった。

 最終ラインの3人は大会前、少なからぬ不安を抱えていたが、酒井は自分のすべき仕事は頭に入っていた。そうして迎えた初戦のカメルーン戦、負けたが収穫が多かった。

「ラインコントロールは声を出し合って、準備期間が短いわりにフラット3は良くできていた。監督の戦術を理解しながらも、自分たちのいいところを出せた。フラット3って意外と通用するなって思いましたね」

 その手応えを得て、酒井たちはここから勝ち進んで行った。

(つづく)

酒井友之
さかい・ともゆき/1979年6月29日生まれ、埼玉県出身。2013年に現役を引退し、浦和レッズのハートフルクラブのコーチに就任。その後ジュニアチームのコーチを務め、現在はジュニアユースチームコーチ。ジェフユナイテッド市原ユース→ジェフユナイテッド市原→名古屋グランパスエイト→浦和レッドダイヤモンズ→ヴィッセル神戸→藤枝MYFC→ペリタ・ジャヤ(インドネシア。以下同)→ペルセワ・ワメナ→ペリシラム・ラージャ・アンパット→デルトラス・シドアルジョ

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