2019.07.09

石川竜也は思う。「10年後、
Jリーグ監督は黄金世代だらけになる」

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 石川は、2014年、プレーオフの末に山形がJ1昇格を決めた時もチームに貢献している。GKの山岸範宏がプレーオフ決勝のアディショナルタイムに決めたヘディングでの決勝ゴールは、今も山形の伝説になっているが、そのゴールをアシストしたのが石川だった。

「あの試合は、ゾーンに入っていましたね」

 石川は、その試合を思い浮かべ、笑顔を見せた。その後、石川は2017年シーズンで現役生活を終え、2018年1月に引退を表明した。チームからの契約が切れたあと、引退を決めるまで時間が少し空いている。

「引退に、ちょっと悔いがあったんです」

 石川は、冷静にそう言った。

「2018年も現役でやるつもりでいました。長く現役でやりたいと思っていたし、それがサッカー選手として一番幸せなことなので。でも、山形からトップのコーチの話をいただいたのと、現役を続ける準備をする時間がなかったのでやめるしかなかった。コーチを引き受けたのは、まだ体も動くし、自分の経験をプレーでも見せることができるかなと思ったからです。今でも、サイドは無理ですけど、ちょっとの時間であればボランチはやれる自信はありますよ(笑)」

 20年前、ともにナイジェリアで戦ったチームメイトには、小野、遠藤保仁、稲本潤一、そして南雄太らまだ現役でプレーしている選手がいる。

 石川は彼らのプレーを見ていると、自然と応援したくなるという。

「もう単純にがんばってほしい。僕ら世代の選手が今、どのくらい体が動くのかわかるので。それに僕らの世代は、技術はもちろん経験も含めて、いろんなことをチームに伝えていかないといけない。必要とされる以上、現役でやってほしいし、一番長くサッカーをやる世代になってほしいですね」

「黄金世代」について語る石川「黄金世代」について語る石川  実際、現段階では、一番長くサッカーを続けている世代になっている。同世代の多くの選手が日本サッカー界に貢献し、長く活躍できていることについて、石川はどう思っているのだろうか。