スペイン人指導者がウルグアイ戦を賞賛
「三好と岡崎が際立っていた」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Watanabe Koji

 後半になって、日本は再び攻勢に出る。この間、中島の突破に対し、明らかなファウルがあったが、主審は笛を吹いていない。日本は攻撃のインテンシティで優っていた。柴崎を中心に攻撃を組み立てながら、ゴールに迫った。

 そして後半14分には再びリードしている。左サイドで、杉岡大暉(湘南ベルマーレ)と中島で深さを作る。杉岡のクロスにニアサイドで岡崎が潰れ、GKフェルナンド・ムスレラがボールをこぼしたところを、裏で待っていた三好が押し込んだ」

 日本は勝ち切れる展開だったが、それを逃した。後半21分、左CKをヒメネスがヘディングでシュートし、日本は同点にされたのだ。

「冨安健洋(シント・トロイデン)がマーカーだったが、好ポジションを取られてしまった。ただし、日本はその前から、攻撃の勢いを増したウルグアイに押されていた。スアレスに技巧的ボレーを打たれるなど、劣勢は明らかだった。

 終盤の日本は疲労の色が強く出ていた。スアレスのシュートがバーを叩いたほか、ボールロストし、危ういカウンターも浴びた。最後は明らかに強固さを失っていたと言えるだろう」

 エチャリは厳しく指摘しながら、最後は賛辞で締めくくった。

「日本は強豪ウルグアイと五分の戦いを見せた。充実した攻守だったと言える。目立った選手もおり、エクアドル戦でノックアウトステージに勝ち上がる可能性を残した」
(つづく)



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