遠藤保仁は願う。「俺らを超える新しい黄金世代が早く出てきてほしい」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 牛島 寿人●撮影 photo by Ushijima Hisato

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「黄金世代」と呼ばれることは「今もうれしい」と遠藤は言う。チームメイトにはとくに意識しないという選手もいるが、遠藤の黄金世代に対する愛着は非常に深い。

「黄金世代と呼ばれることは、今もすごい誇りに思う。そう思えるほど、俺らの世代は最強なんで(笑)」

 黄金世代は、日本サッカー界にどんな風を吹かせたのだろうか。

「それは引退してからわかるんじゃないかな? 俺らが引退して、協会のスタッフとか指導者になった時、やっぱりあの時代の世代はすごいなってなると思う。今もやけど、これからも胸張って言えるからね。俺らの代はどの世代よりも強いし、最強やって。貢献度で言えば、W杯に対する取り組み方やJリーグの環境も今ほどじゃなかった時代、あれだけの結果を残して、2002年日韓W杯、2006年ドイツW杯に多くのメンバーが入った事実を考えれば、実力も実績も飛びぬけていたと思う。黄金世代は日本サッカー界にいろんな貢献をしていると思うよ」

 現役でプレーしている遠藤たちはもちろん、現役を引退した選手も指導者になるなど、日本サッカー界に貢献している。いずれ遠藤も引退する時がやってくるが、「今はそういう(引退する)自分が見えない」と笑う。

「今のところやめる理由がないし、やめるタイミングがわからないからね。レギュラーで出ていたらやめないし、かといってレギュラーを外されたらやめようとも思わない。まったく試合に絡めず、若い選手と圧倒的に力の差を感じたらもうそろそろかなって思うかもしれないけど、余力を残してやめることはない。なんでやれるのにやらないのって思うし、やっぱり現役がいいでしょう。楽しくサッカーができて、給料をもらえるのは最高だからね。最後は楽しんで終わりたいし、まあ、試合に出られなくなってサッカーやっていて良かったなと思えたら引退するかもしれない」

 遠藤は、達観しているような表情で、そう言った。

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