久保建英はエクアドル戦で先発濃厚。
森保Jは未来を切り開け

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

「今までで一番やりづらい相手になると思います。身体能力も高いし、やることがアバウトなので、対応力が求められる。難しさの出るゲームになるんじゃないかと思います」

 チリやウルグアイは規律があり、プレーに再現性がある。だからこそ、スピーディかつ正確に連動性あふれる攻撃を仕掛けられるが、それによって日本も対策が練りやすい面があった。

 一方、エクアドルは何をしてくるかわからない。川島の言うように、ピッチ内での対応力が必要となる。貴重な経験を積む若いチームにとって、さらなる成長が求められるゲームとなる。

 エクアドルは初戦のウルグアイ戦にベストメンバーで臨んだが、2戦目は6人を入れ替えた。そのため、DFのガブリエル・アチリエル(モナルカス・モレリア)こそ出場停止だが、日本戦では再びベストメンバーに戻すことが濃厚だ。

 一方、森保一監督は前日会見でエクアドル戦に向けて、「勝利する確率が高いと考える選手を送り出したい。ベースになるのはウルグアイ戦のメンバーになる」と語った。そのため、注目のスタメンは以下のメンバーが予想される。

【GK】川島永嗣
【DF】原輝綺(サガン鳥栖)、植田直通、冨安健洋、杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
【MF】柴崎岳(ヘタフェ)、板倉滉(フローニンゲン)、三好康児(横浜F・マリノス)、久保建英(レアル・マドリード)、中島翔哉(アル・ドゥハイル)
【FW】岡崎慎司(レスター・シティ)

 久保に関して森保監督は、「チリ戦の彼のパフォーマンスを見てもらえたと思います。今日のトレーニングを見て決めますが、十分スタメンで出る力はあります」と先発出場を示唆した。

 今大会2連敗のエクアドルだが、グループB3位のカタールが勝ち点2のため、日本戦に勝利すればグループステージ突破が可能となる。

 つまり、第3戦は日本にとっても、エクアドルにとっても、勝てば決勝トーナメント進出の決戦となる。だからこそシンプルだと、岡崎は言う。

「(得失点差が絡んだ)ロシア・ワールドカップのポーランド戦は難しい試合でしたけど、それに比べたらシンプル。全部出し切るだけ。戦いやすいと思いますね」

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