2019.06.19

「久保建英よりも、小野伸二」。
中田浩二が「奇跡的」と語る黄金世代

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 世界全体のレベルが上がっている現在では、カテゴリー別とはいえFIFAの国際大会で決勝に進出するのは非常に困難になってきている 。それゆえ、中田たちが達成した準優勝という偉業に続く結果を出す、新しい黄金世代の出現が期待される。

「僕らがあのとき果たした役割は、世界を意識する、世界に出ていくキッカケを作ったことだと思っています。ちょうど98年に初めてW杯に出場し、世界に目が向いて自分たちの準優勝でさらに世界を意識するようになった。そうして伸二やイナが海外に出て行った。日本が、選手が、世界に飛び出していくところを担えたんじゃないかなと思いますし、自分たちが結果を出したことで、次の世代の選手たちにとってみればその記録を超えようという大きなモチベーションにもなった。いろんな意味で日本のサッカーに変化を与えられたのかなって思いますね」

「黄金世代はいろんな意味で日本のサッカーに変化を与えられた」(中田)

 彼らをキッカケにしてサッカーを好きになった人は大勢いるだろう。国内外で活躍し、結果を残してきた世代だからこそ、いつまでもその姿が人々の心の中に印象深く残っているのだ。そのせいか中田は解説やイベントなどで仕事をしているとファンから「黄金世代」と声をかけられることが多いという。

「今も『黄金世代』ってよく言われるし、『あの世代を見てワクワクしました』とか、『楽しかったです』とか言われると、悪い気はしないですよね(笑)。自分がこの世代に貢献しているわけじゃないですけど、素直にこのメンバーに入れてよかったと思います」

 そう笑みを見せる表情には、黄金世代の仲間への信頼が読み取れる。