2019.06.14

久保建英に「危険な匂い」。
スペインの名伯楽が日本代表を個別評価

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

柴崎岳(ヘタフェ)

 トリニダード・トバゴ戦で先発。質の高いパスを配球する一方、カウンターにつながりかねないパスミスも犯していた。前半、堂安のシュートにつながる縦パスは卓抜。終盤、自らインターセプトし、大迫との壁パスから決定的なシュートを放つが、GKに弾かれた。セットプレーのキックはいつもどおり精度が高く、昌子の頭に合わせたCKは決定的だった。

橋本拳人(FC東京)

 エルサルバドル戦で先発。常にいいポジションを取って、スペースにおいて優位に立っていた。攻撃が行なわれている間に守備を整え、セカンドボールに対応。迅速なパス出しもあった。

FW
トリニダード・トバコ戦は先発して後半26分まで、エルサルバドル戦は後半22分から出場した中島翔哉トリニダード・トバコ戦は先発して後半26分まで、エルサルバドル戦は後半22分から出場した中島翔哉 中島翔哉(アル・ドゥハイル)

 トリニダード・トバゴ戦では、一番目立つ存在だった。開始早々、堂安に送ったクロスなど、積極的に攻撃の起点になっていた。CKのキックの種類は単調だったが、FKはバーを叩いている。インサイドに切り込むときの強度は高い。チーム最多、7本のシュートを放っている。リズムをずらして送るクロスも脅威になっている。大外を長友に使わせるなど、戦術も理解していた。

堂安律(フローニンゲン)

 トリニダード・トバゴ戦の堂安は、中島と同じく、インサイドに切り込み、敵に打撃を与えている。中島、酒井、大迫との連係は悪くない。ただプレーを焦ってしまい、好機をフイにする場面もあった。エルサルバドル戦も先発。インサイドで南野と数的優位を作ることによって、技術を生かしていた。ゴールへの意識がすこぶる強い。

南野拓実(ザルツブルク)

 エルサルバドル戦で先発。密集地帯でボールを受け、永井へフリックパスを送るなど、インサイドで人を使い、ゴールに向かう技術の高さを見せた。ゴール前に入る迫力は変わっていない。長めのパスを呼び込み、巧みなコントロールを見せ、PKかと思われるようなプレーもあった。

大迫勇也(ブレーメン)

 トリニダード・トバゴ戦に1トップでプレー。ボールを呼び込むうまさを、この日も見せている。ペナルティエリア内でボールをコントロールする技術も出色。中島や酒井からのパスに対する動きも滑らかで、得点にこそつながらなかったが、連係の高さも示した。終盤は巧みなポストワークであらゆる方向へボールを散らし、チャンスを作った。