トゥーロン国際決勝進出。U22代表で見る森保式3バックと日本の相性 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by MEXSPORT/AFLO

 トゥーロン国際を戦うU-22代表のサッカーは、あえて言えばオシム以前のサッカーだ。トルシエ時代、ジーコ時代のサッカーに近い。ザッケローニ、アギーレ、西野式ではない。後ろに人が多く、その分サイドに人が少なく、攻撃が真ん中に偏りやすいサッカー。パスサッカーよりカウンターが似合うサッカー。攻撃的とは言い難いサッカーだ。それでいいのか。サッカー協会や技術委員長はこの変容をどのように理解しているのか。

 メキシコに2-2、PK戦で勝って決勝進出。ともすると好ましい結果に見えるが、もし4バックで戦っていれば、もっといいサッカーを見せることができた可能性がある。

 森保式か西野式か。日本サッカーのマックス値は、どちらの方が導き出されやすいか、冷静に考えるべき時を迎えている。



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